プロフィール

うめこフォトについて

カメラマン:池田 智恵子 Chieko Ikeda

1970年生まれ。茨城県水戸市出身・在住。

日本写真専門学校卒業後、プロカメラマン向けの写真現像所、写真専門ギャラリー「Mole」、フリーターを経て、茨城県ひたちなか市(株)小野写真館に22年間勤務。

現在は出張専門のフリーカメラマンとして活動中。

写真を始めたきっかけ

写真を始めたのは、高校生の時です。進路を考えた時に、手に職をつけたいと考え写真を選びました。音楽が好きで、その周りのカルチャーにも興味があって、雑誌に載っている写真を隅から隅まで飽きるほど眺めていました。アーティストの写真、ライヴの写真、その他様々な記事や広告に至るまでどんなところにも写真があって、そのどれもが面白いと感じていました。自分が知らない世界を見る楽しさだったと思います。自分もそれに関わりたいという気持ちがあって、写真の専門学校へ進学しました。

写真の専門学校へ進学

写真の専門学校では基礎をひと通り教わり、2年生の時は個性的な先生の授業で、写真は実際にその場に行って撮るものということを学びました。知らない場所へ行って歩き回って、そこで見つけたものや出会ったものを撮影することはドキドキの連続でした。発見のドキドキはもちろん、帰り道がわからなくなるドキドキもあり、刺激的な学生生活でした。

社会人になって

卒業してすぐにカメラマンの道へは進みませんでした。プロカメラマンはとても大変そうなイメージが強く、自分には出来ないと感じたからです。

写真専門ギャラリー

プロカメラマン向けのフィルム現像所で受付の後に、写真専門のギャラリーに勤務しました。四谷三丁目にあった「Mole」という小さなギャラリーです。貸しギャラリーと、写真集の出版、写真関係の本や雑誌やミニコミ、ポストカードなどの販売を行っていました。オーナーの写真にかける熱い情熱で、多くの写真家が集まり、色々な話をしているのを聞いて、とてもワクワクしていました。展示される写真や写真集からは作者の熱やエネルギーを感じて、それが大きな魅力でした。絵画などの芸術と違って、現実のものや人や風景があって形になるのが写真の面白さだと感じました。

自分も一度、写真展を行いました。撮りためていたわけではなく、やると決めてから撮り始め、友達や身の回りを撮った荒削りなものでした。それでも自分の作品を表に出してとっても解放感があったことを覚えています。

フリーター

その後は地元の水戸に戻ってフリーターをしていました。写真は仕事にするのか趣味にするのかなどどうしたいのか悩みつつ、とりあえずアルバイトを転々として、バイクの免許を取って沖縄まで旅をしたり、悶々としていました。

そのような生活をしていてある日、「このままではいけない、ちゃんと働こう」と思い立ちました。やっぱり自分は写真なら頑張れると、カメラマンを募集していたオープンしたての子供写真館「スタジオアミ」に応募し、カメラマンの仕事を始めました。

写真館に勤務

その後地元の総合写真館に転職。新聞折込チラシの、お客様のことを考えた記事から思いが伝わってきて感動、ここで働きたいと思い「カメラマンを募集してませんか?」と電話しました。チラシには「家族みんなで少し内側に寄り添うことで一体感が出ますよ」という家族写真のポーズ解説や、「お客様120%満足宣言」という言葉が載っていて、素敵だなと思ったのです。

入社してからは、仕事だけではなくそれ以外にもたくさんのことを学びました。不器用な私に、向き合って指導してくださった上司のおかげで成長することができ、感謝しております。

撮影ではお客様をよく観察して、同じ笑顔でもいいタイミングでシャッターを押すことや、姿勢や重心の掛け方、光の当て方、声のかけ方、そして目の前の方を素敵に撮って差し上げたいという思いが大事、などたくさんのことを学びました。

撮影に対する想い

色々なお客様の撮影を通して、どんな方にも光るものがあって、そこに光を当てられれば輝くということを確信しました。写真を撮られるということは日常ではなく、緊張したり恥ずかしかったりして当然です。それでも撮影を進めるうちに、はじめは固かった表情がだんだん柔らかくなって、その方らしさが出てきます。

さらに、撮影中にカメラのモニターで撮影した画像をチェックしていただきます。すると「わ、自分じゃないみたい」という声をいただきます。ご自分に自信が持てるとパッと表情が明るくなって、キラキラしてきます。そういう表情を見るのが嬉しくてやりがいを感じていました。

独立

そこから与えられた環境の中ではなく、自分自身で考えてやってみることにチャレンジしたいと思い、2023年に独立してフリーカメラマンとして活動を始めました。

「うめこフォト」の由来

「うめこフォト」の由来は、水戸市の梅です。水戸には日本三大名園である「偕楽園」があり、梅の名所です。私はほのかに漂う梅の花の香りが大好きです。「あ、いい香り」と気づいてもう一度と思っても、もう香らないというような、そこはかとない香りです。水戸出身と好きなものということと、響きが古風なところも我ながら気に入ってます。

「うめこフォト」の想い

「うめこフォト」は、写真を通して人に光を当てます。「今の自分が一番好き」と思えたら、嬉しくて笑顔と元気が出てきます。自分に自信がなかった方が自信を持てるようになり、いきいきと人生を豊かに楽しく過ごしていく、そんなお役に立つ活動を目指しています。